木綿染。

春から通う場所へ持っていく鞄は、ピンク色で、との娘の希望で、
以前糸染めをした時に残っていた蘇芳のチップで、染めてみました。

木綿の染めは、念入りに精錬をして、豆汁の下地を施します。

媒染前は、ピンクの希望が、オレンジ色になってしまって、、、あれれ。

アルミで媒染をして、さらに染め重ねていくと、今度はワインがかった色味に。

染料を充分に吸ってくれたら、よくよく水洗い。

日に晒すと、わぁ。と、いつものように、思わず声が上がってしまう瞬間です。

うっとりしている私の横で、娘は、待ちくたびれているご様子。
木綿の染めは、ウールと違って、お鍋につきっきり。
よく待ってくれたね。
「ご希望、これでよろしいでしょうか。」
「きれいだから、それでいいよー!ねぇねぇ早くお散歩にいきましょ。お花、見るんでしょ?」

毎年楽しみにしている、ご近所の木蓮の木。
今日の暖かさで、青空に向かって美しく開いていました。

今日は、3月11日。
今年も、こうして穏やかな春が迎えられることに、感謝です。

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