13年前、
Sweden/Vadstenaで
ボビンレースをされていたご婦人宅を尋ねました。
その時に譲り受けた、手作りのクッサン。
先日ボビンレースのお話をする機会があり、
暫く眠っていた道具を、久しぶりに机上に出しました。

古く細かな手仕事に夢中な私のために、
「ボビンレースのクッサン譲ってください」
と、新聞に投稿してくれて。
丁寧なサンプラー
編みかけの糸の付いたボビン
と共に譲り受け、
夢中で、レースを編みました。
譲ってくださった、たくさんの時間の詰まった道具たち。
次の世代に手渡すまでに、
私のところで、もう一度時を刻めるかしら。
時間は、いくらあっても足りないようです…。
今日は、子供のお友達も一緒に、クッキー作り。
小さな手の生み出す優しい形に触れながら、
人々が暮らしの中で続けてきた手仕事の営みに、
想いを馳せていました。

手元に残る手仕事が、繋ぎ止めてくれるようです。
限られた時間の中、
今日も、
少しずつ、
手仕事の営みを
積み重ねていけたらと思います。