変わらない場所と、無くなっていくもの。

子供の頃、父の仕事について行った 大判コピー屋さん。
お家のチャイムを鳴らし、中に入ると、タバコの匂いと、ブランケットのかかったソファ。
変わらない場所。
30年近く前、私も座ったことのあるソファに、今度は娘が、腰掛けて。

PCデータのプリントと違い、手描きの線は、滲み、擦れ、印刷斑のある仕上がりです。
今は、見るもの全てが綺麗すぎて、こういったコピーは、場合によっては、ミスプリントとされてしまうのでしょうか。
本当は青焼きが良かったのだけれど、もう専用紙が作られなくなったとのお話。
抑揚のある表現ができなくなっていく。
技術の進歩は素晴らしいことだけれど、表現の幅は、もっと広くて良いのに…。

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