糸花生活研究所 季節の手仕事 ー 晩夏から初秋編③ 布の行く末

金木犀の香りが辺り一面にひろがっています。
秋の空気は透き通っていて、深呼吸をすると、夏の疲れが引いていくようです。

気持ちのよい秋晴れの日には、お布団を干したり、衣替えをしたり、靴磨きをしたり…持ち物の手入れをしながら、いつも考えてしまうことがあります。
それは、着られなくなった衣服、使い古した布、端切等、大切にしていた布の行く末についてです。
自分の手元にやってきた布にはなるべく敬意を払いたい…そんな気持ちから生まれている手仕事の一部、私があれこれ試していることを、少しご紹介していきます。
自己満足でもあり、意味があるのかどうかわからない微々たる努力でもあるのですが…。

小さな布きれは、こんな風に。
左は、ノールビンドニングという技法。右は、リボン織りの技法。じっくりじっくり、形にしていきます。
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布のクルミボタンも、時間のあるときにせっせと作り溜めておくと、洋服づくりのときに役立ちます。
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薄めで質の良い布、色合わせの美しい布が残っているときは、こんなふうに繋げて繋げて…、大きな布にしておきます。
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これは、スウェーデンで友人にもらった、マッシュルームという道具。
靴下の穴を繕うための道具です。
気に入っている靴下程穴があきやすいもので、大きな穴になる前に、修繕を繰り返します。
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金木犀の薫る晴れた日には、お世話になった夏服とこれからお世話になる冬服と、じっくり向き合ってみるのも良いものです。

 

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