秋晴れの日に。

私の母方の親戚の間では、
一世代前の子供服が
家々を行ったり来たりを繰り返していて、
私が着ていたものや、
妹が着ていたものや、
従姉妹が着ていたものが、
巡り巡って、
また手元にやってきています。

娘は、袖を通す度に、
これ、誰が着てたの?
そのとき、どのくらいちっちゃかった?
そのとき、どこに着て行った?
そのとき、何して遊んでた?
と、嬉しそうに聞きます。

写真の真っ赤なカーディガンは、
先日神戸から届いた荷物に入っていたもの。

娘が小さかった頃に仕立てた
リボン織りの赤いリュックサックと、
手紡ぎのヤクで織った茶色いマフラーと、
とてもよく似合って、嬉しくなりました。

私が日々子供に作っている服や小物も、
また次の世代にも使ってもらえるものが
1つでもあったら嬉しいなぁと思いながら、
懐かしい服を着る娘の姿を眺めています。

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今回の荷物の中には、
お古の服と一緒に、
洋裁の先生をしていた叔母の
手書きのノートやサンプラーの数々が
どっさりと入っていました。
今は亡き叔母の重ねてきた丁寧な仕事に驚きながら、
少しでも近づけるといいな、と思うばかりです。
今生きていてくれたなら、
聞きたいこと、話したいことがたくさんです。
今日は、穏やかな秋晴れです。
冷たくなった空気の心地良さを感じながら、
娘のコートの型紙を、引き始めました。


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